キレイに掃除をしても解決しないイヤなニオイとは
前回はトイレの掃除についてのお話でしたが、せっかくきれいに掃除をしても、それだけでは解決しない迷惑な悪モノがいます。
それが「下水のニオイ」です。
壁や床についたニオイは、掃除をすれば収まりますが、下水からイヤなニオイがする場合は、普通の掃除では解決しません。
悪くすると、そのニオイが店内にまで広がってしまい、お店の評判や客足に致命的なマイナスとなることも。
場合によっては、自分やスタッフはすっかりマヒして慣れっこになってしまい、お客さまが不快な気分になっているのに気づかない、という不幸なすれ違いも生まれます。
そもそもが、対処に時間のかかるケースが多いのがこの「下水のニオイ」です。
「あれ?」と思ったら、後回しにせず、すぐに対策を考えましょう。
「あれ?」と思ったら下水を疑う
「下水のニオイ」と一口にいっても、そもそも何がにおうのかが、わからないのがニオイの厄介な点です。しっかりと掃除をしても、違和感が残る場合は、まずはトイレの下水を疑ってみましょう。
新築のビルに入居している場合は、下水がにおう心配はあまりありませんが、古い建物の場合は要注意。特にこれから開業するという方は、資金の関係から古い建物に入居することが多いので、契約前に大家さんに、におった際の対処も含め、よく確認しておくとよいでしょう。
いざにおってしまった場合は、排管系統のどこかにトラブルがあるケースが多いので、業者を呼ぶのが無難です。
解決に日数がかかる場合は、応急処置として以下のような方法があります。
・掃除のとき以外は排水口をふさいで、臭気が上がらないようにする
・芳香剤を置く
・本物の草木や花を多めに置く
芳香剤は、匂いがきつすぎたり、好みがわかれるような香りの場合は、別のトラブルを招きかねませんから、入念に選びたいものです。
草花は、水やりを欠かさないことと、葉や鉢のホコリに注意してください。
植物が枯れかかっていたり、ホコリがついていたりすると、「かわいそう」「ズボラ」といった別のマイナスイメージをお客さまに与えてしまいます。「一件落着」で終わらせない
業者に頼んで解決した場合でも、時間がたてばまたにおってくることはいくらでもあります。
・原因
・今後の見通し(どれくらいの期間で同じような症状が現れるかなど)
・自分でできる対策があるかどうか
これらをしっかりと確認しておくとともに、自分でできることがある場合は、こまめに対策することが重要です。
厨房の水まわりにも要注意
厨房もニオイの元となりえますので、注意しましょう。
下水のニオイではありませんが、調理のニオイが店内にも広がってしまっている場合は、換気不足が原因です。
下水のようなイヤなニオイがする場合は、水まわり、特にグリストラップの可能性が考えられます。
野菜クズや食べ残しといった生ゴミと、油分を、排水から取り分けるグリストラップは、ヨゴレがたまれば当然の結果として、ニオイを出します。
いざにおい出したときには、汚れがガンコになりすぎていることも多いので、こまめな掃除を心がけたいものです。その方が、結果的にかかる労力も少なくすみます。
厨房の場合も、「何をどうしても、におう」という場合は、すぐさま業者に相談しましょう。
ニオイを防ぐのは経営者の責務
悪臭は、お店の売上に響くだけでなく、法令で自治体の指導監督を定めた公害でもあります。ひどい場合には罰則の対象にもなります。
もちろん、そこまでの事態におちってしまう前に、お店の経営が行きづまってしまうものですが、飲食店経営者の責務として、イヤなニオイには、すばやく、的確に対処していくべきといえます。
カフェ・喫茶店開業者や経営者のみなさま、私たち大阪サントス珈琲は、多くの開業をお手伝いしてきた実績があります。ぜひお気軽にご相談ください。